STEP9 テスト操作
1.概要
全体像
本記事では、これまでのステップで作成・設定した評価シートが、実際に従業員(被評価者・評価者)の画面でどのように表示され、正しく動作するかを確認します。 テスト用のアカウントとシートを作成し、本番公開前にシミュレーションを行うことで、設定ミスや運用トラブルを未然に防ぎます。
概念の定義
本手順で登場する重要な用語・機能は以下の通りです。
| 用語 | 役割・定義 | 判断基準 |
| テストアカウント | 動作確認用に作成する架空のメンバー(被評価者役・評価者役)です。 | 実際の社員のデータやメールアドレスを使用せず、安全に確認するために作成します。 |
| ログインURL発行 | メールアドレスを使わずにログインするためのURLを発行する機能です。 | テストアカウントにはメールアドレスを登録しないことが多いため、この機能を使ってログインします。 |
| シートのコピー | 作成済みの本番用シートを複製することです。 | 本番用シートの設定(計算式やレイアウト)を維持したまま、テスト用のデータだけを入力できる環境を作ります。 |
メリットとリスク
- メリット: 「入力できない」「計算が合わない」「見えてはいけない項目が見えている」といった不備を、配布前に発見・修正できます。
- リスク: テストを省略すると、全社員への配布後に設定ミスが発覚し、再配布やデータの修正など多大な工数が発生する可能性があります。
2.事前に準備するもの
- 権限: 評価管理者権限、または設定管理者権限が必要です。
- ブラウザ環境: 管理者画面とは別にテストアカウントでログインするため、Google Chromeの「シークレットウィンドウ」や「ゲストウィンドウ」の利用を推奨します。
3.手順 【所要時間:約20分】
安全に確認するため、本番データへの影響がない「テスト環境(テストアカウント+コピーしたシート)」を作成して実施します。
前半:テスト環境の準備
- テストアカウント(被評価者役・評価者役)を作成する
・[人事評価] > [メンバー一覧] > [メンバー直接登録] をクリックします。
・氏名に「テスト 被評価者」「テスト 評価者」などを入力し、登録します。
💡ポイント
メールアドレスは必須ではないため、空欄またはダミーで構いません(ログインURLを使用するため)。
2. テスト用のシートを用意する
・[人事評価] > [評価期管理] を開きます。
・STEP3〜8で作成した本番用シートの右にある [コピー] をクリックします。
・コピー先の評価期(現在の期でOK)を選択し、[コピーして作成] をクリックします。
※シート名が「○○のコピー」となります。わかりやすく「【テスト用】○○」と名前を変更することをお勧めします。
3. テスト用のひも付けグループを設定する
・コピーしたテスト用シートの [編集] > [ひも付けグループ選択] をクリックします。
・[新規作成] をクリックし、以下のように設定します。
被評価者: 手順1で作った「テスト 被評価者」
評価者: 手順1で作った「テスト 評価者」
③[ひも付けを保存] をクリックし、このグループを選択して [保存して更新] します。
後半:動作確認の実行
テスト用シートを公開する
・[評価期管理] 画面で、テスト用シートの [公開] ボタンをクリックします。
※「公開」しないと、被評価者・評価者の画面にシートが表示されません。
テストアカウントのログインURLを発行する
・[人事評価] > [運用管理] > [ログイン管理] をクリックします。
・[ログインURL発行] タブを開き、作成したテストアカウント(被評価者役)の [ログインURL発行] をクリックします。
・発行されたURLをコピーします。
6. テストアカウントでログインし確認する
・重要: 現在のブラウザとは別のウィンドウ(シークレットウィンドウなど)を開き、コピーしたURLを貼り付けます。
・パスワードを設定し、ログインします。
・[人事評価] > [ダッシュボード] に表示されたシートを開き、入力や表示を確認します。
・同様の手順で「評価者役」のURLも発行し、評価者側の見え方も確認します。
4.成功したか確認する
被評価者役・評価者役それぞれの画面で、以下のポイントを確認してください。
入力制御:
・入力させたい項目に入力できるか(テキスト、数値など)。
・入力させたくない項目がグレーアウト(入力不可)になっているか。
・必須項目が空欄のまま進もうとした際、エラーが出るか。
閲覧制御:
・被評価者から、評価者用のメモや非公開コメントが見えてしまっていないか。
・評価者から、被評価者の自己評価が見えているか(または見えない設定になっているか)。
計算ロジック:
・数値を入力した際、合計点や評価ランクが正しく自動計算されるか(計算式を設定している場合)。
5. うまくいかないとき
症状:ダッシュボードにシートが表示されない
- 原因1: シートが「公開」ステータスになっていない(公開待ち・下書き)。
- 対処: [評価期管理] で該当シートを [公開] してください。
- 原因2: 配布条件(ひも付けグループなど)が間違っている。
- 対処: テスト用シートの [ひも付けグループ選択] を確認し、テストアカウントが正しく設定されているか確認してください。
症状:計算式が動かない・エラーになる
- 原因: 計算式の設定ミス、または全角・半角の誤り。
- 対処: 計算式設定を見直してください。特に関数や記号が半角になっているか確認が必要です。
症状:被評価者の自己評価が見えない(評価者視点)
- 原因: [シートの詳細設定] で [自己スコア/コメントの非表示設定] が [表示しない] になっている。
- 対処: 設定を [表示する] に変更してください。ただし、評価管理者が評価者を兼ねている場合、評価者としての権限(見えない設定)が優先される仕様です。
6. よくある質問
Q. テストで作成したシートやアカウントはどうすればいいですか?
A. テスト終了後、テスト用シートは [削除] または [非公開] にしてください。
テストアカウントは [メンバー一覧] から削除するか、そのままでも構いませんが、課金対象となる場合があるため削除を推奨します。
Q. 自分のアカウント(管理者)でプレビュー確認するだけでは不十分ですか?
A. プレビュー機能でも確認できますが、[プレビュー] はあくまで簡易確認です。計算式の挙動や、ワークフロー(承認→評価)の流れ、実際の見え方を確実に行うには、テストアカウントでのログイン確認を推奨します。
7. 次にやること
テスト操作で問題がないことが確認できたら、いよいよ本番運用に向けた準備は完了です。
評価期間が終了した後の集計や分析について、参考情報を確認しておきましょう。
[STEP10 参考事例(1on1、上期+下期、計算式) ]