社員名簿/プロフィール項目に計算式を設定する
計算式の設定でできること
該当の項目に入力された値をもとに、計算結果を自動的に表示させることが可能です。
こちらに計算式の例をまとめていますのでご参照ください。
↓例)[滞留年数]に、[変更日]の日付から現在の日付までの年数を表示させる
👉計算式項目の代行プランのご案内
以下のお問い合わせにつきましては、お見積りのうえ別途料金を頂戴しております。
・計算式項目の作成代行
・計算式項目の修正代行
・計算式項目の確認代行
上記代行のご依頼は、担当のカスタマーサクセスまでお問い合わせください。
目次
設定ガイド動画
計算式の設定ができるメンバー
設定方法
設定できる計算式
設定できない計算式
よくある質問
設定ガイド動画
00:40 本日のゴール 01:30 計算式とは 02:19 計算式でできること 03:59 「計算式項目」の設定方法 05:44 計算式の設定方法 07:12 計算式事例 07:42 計算式設定のご注意点 10:35 計算式が正しい挙動をするか確認しましょう 13:08 60秒 Review Time
※動画を再生すると音声が流れます。
※動画の再生速度は [設定] > [再生速度] にて変更可能です。
計算式の設定ができるメンバー
[社員名簿>権限設定>管理者権限]にて、[ロール/項目・レイアウト編集]にチェックがついているメンバーが計算式設定を行えます。
※権限設定のついての詳細はこちら
設定方法
計算式項目は、[社員名簿] > [運用管理] > [項目・レイアウト編集]から設定可能です
※詳細はこちら
▼手順
1)[社員名簿] > [運用管理] > [項目・レイアウト編集]
2)[計算式]項目を追加し、計算式を設定していきます
①[項目名]を設定
②[計算式]を設定
③[計算結果タイプ]を設定
※計算結果の形式を「文字列」「数値」から選択します
④[単位設定]
※③で数値を選択した場合、任意で単位を設定できます
⑤[小数点桁数]を設定
※③で数値を選択した場合、小数点以下の表示桁数を設定できます
3)[適用]を押し、保存します
※計算式項目の文字数の上限は5000文字までです。
計算式の基本ルール
- 計算式の{ }内は計算の引数となるデータが格納されている項目名が入ります
例){A} + {B} - 大項目→小項目の順で項目名を>でつないでいきます
例)「評価スコア>2021年度>上期評価スコア」 -
引数として、テキスト、プルダウン、数値、日付が使えます
- 文字列の場合は
''
で括る - 選択先がプルダウンの場合は
[]
で括る - カスタムプルダウンを指定する場合は
[0]
を入力する
設定できる計算式
設定できる計算式は大きく分けて以下の3つです。
※Excel等のアプリケーションで使われる式とは異なる形式の計算式となりますのでご注意ください。
・四則演算
・三項演算子
・比較演算子
・論理演算子
・関数
※{}内の文言は項目名を表しており、お客様によって異なります。
必ず貴社のご状況に合うよう編集してご入力ください。
・四則演算
-
+
(加算) -
-
(減算) -
*
(乗算) -
/
(除算)
例)+
(加算)と /
(除算)「上期と下期の評価スコアの平均を算出したい」
({評価スコア>2021年度>上期評価スコア} + {評価スコア>2021年度>下期評価スコア})/2
計算結果タイプ:数値
※/
(除算)以外の演算子を式で用いる際は、両脇に半角スペースを入れてください
比較演算子
-
==
(equal) -
!=
(not equal) -
<
(less than) -
>
(greater than) -
<=
(less than or equal to) -
>=
(greater than or equal to)
例:
・==
(equal)「グレード・等級ごとの月給を計算したい」
{グレード・等級} == ['マネージャー'] ? 450000 : ({グレード・等級} == ['一般'] ? 300000 : 0)
「グレード・等級」というカスタムプルダウン項目で「マネージャー」が選択されたら、450000という数値を返す。「一般」が選択されたら、300000という数値を返す。それ以外を選択されたら、0という数値を返す。
これを繰り返すことでグレード・等級ごとの月給が算出できます。
単位:円
計算結果タイプ:文字列
・>
(greater than)「限度額を超えているかを見たい」
{金額} > 1000 ? '限度額オーバー' : '限度額内'
「金額」という項目に1000より大きい数値が入力されていたら、'限度額オーバー'という文字列を返し、そうでなければ'限度額内'という文字列を返す
計算結果タイプ:文字列
・>
(greater than)と >=
(greater than or equal to)「高額、通常金額、低額になっているかみたい」
{金額} > 1000 ? '高額' : ({金額} >= 500 ? '通常金額' : '低額')
「金額」という項目に1000より大きい数値が入力されていたら、'高額'という文字列を返す。そうでない場合、500以上であれば'通常金額'という文字列を返し、そうでなければ'低額'という文字列を返す
計算結果タイプ:文字列
論理演算子
-
not
(または!) :条件式ではない
-
and
(または&&) :条件式1
かつ
条件式2である -
or
(または||) 条件式1または条件式2である
例:
・and
または &&
「資格1を取得しているかつ、勤続年数が2年以上のメンバーを昇格候補と表示させたい」
「資格1」をカスタム・プルダウン項目で作成
「勤続年数」を数値項目で作成
関数
三項演算子(条件分岐)
💡条件分岐の基本的な書き方
<条件式> ? <A> : <B>
条件式が正しいときはAを表示し、正しくないときはBを表示します。
例①:小項目にAが登録されていれば正解を表示、それ以外は不正解を表示する
({大項目>小項目} == 'A' ) ? '正解' : '不正解'
例②:「上期評価」にAが登録されていれば100を表示、Bであれば50を表示、それ以外は空欄として表示する
({評価>上期評価}== 'A' ) ? 100 : (({評価>上期評価}== 'B' ) ? 50 : '')
※例②のように、2つをかけ合わせることができます。
※さらに3つをかけ合わせることもできます。
例③:選択先がカスタムプルダウンの場合の書き方
({評価>上期評価} == ['A']) ? 100 : (({評価>上期評価} == ['B']) ? 50 : '')
※選択肢を['']で囲む必要があります
注意点
- 全て半角で入力してください
- シングルクォーテーションが全角になっていると計算式は動きません
- 半角スペースになっているかご確認ください
- カッコの数が合っているかご確認ください
- 下記の計算式は最後に3つのカッコ閉じを記述する必要があります
- ({評価>上期評価}== 'A' ) ? 100 : (({評価>上期評価}== 'B' ) ? 75 : (({評価>上期評価}== 'C' ) ? 50 : (({評価>上期評価}== 'D' ) ? 25 : 0)))
-
下記の計算式は最後に5つのカッコ閉じを記述する必要があります
-
({評価>上期評価}== 'A' ) ? 100 : (({評価>上期評価}== 'B' ) ? 80 : (({評価>上期評価}== 'C' ) ? 70 : (({評価>上期評価}== 'D' ) ? 50 : (({評価>上期評価}== 'E' ) ? 30 : (({評価>上期評価}== 'F' ) ? 10 : 0)))))
-
- 下記の計算式は最後に3つのカッコ閉じを記述する必要があります
ISBLANK
💡ISBLANKの基本的な書き方
ISBLANK({項目}) ? A : B
指定した項目が「空欄」だったらAを表示させる。空欄でなかった場合はBを表示させる
例①:基本給、固定残業手当、深夜手当の合計を算出する
(ISBLANK({給与計算>基本給}) ? 0 : {給与計算>基本給}) + (ISBLANK({給与計算>固定残業手当}) ? 0 : {給与計算>固定残業手当}) + (ISBLANK({給与計算>深夜手当}) ? 0 : {給与計算>深夜手当})
計算結果タイプ:数値
単位:円
SWITCH
💡SWITCHの基本的な書き方
SWITCH({項目}, 値1, 結果1, 値2, 結果2, ..., 値N, 結果N, 既定の結果)
指定した項目に入力されている値に一致する値(値1、値2、、)の結果(結果1、結果2、、)を返す
一致する値がなかった場合、表示する文言(数値や文字列、又は空欄)を最後に指定(既定の結果)する必要があります。
結果、既定の結果に入力する値が文字列であれば''
で囲う必要があります。
(結果に入力する値が数値であれば数値のみの入力で可)
例①:「タイプ」という項目にAが入力されていると市内と表示され、Bと入力すると市外、それ以外の場合「正しいタイプを指定してください」と表示される。
SWITCH({タイプ} , 'A' , '市内', 'B', '市外', '正しいタイプを指定してください')
計算結果タイプ:文字列
例②:「タイプ」という項目にAが入力されていると1、Bが入力されていると2、それ以外の場合3と表示される。
SWITCH({タイプ}, 'A', 1, 'B', 2, 3)
計算結果タイプ:数値
例③:「タイプ」というカスタムプルダウン項目にAが入力されていると1、Bが入力されていると2、それ以外の場合3と表示される。
SWITCH({タイプ}[0], 'A', 1, 'B', 2, 3)
計算結果タイプ:数値
※カスタムプルダウンを指定する場合は、[0]を忘れずに入力ください。
注意点
- SWITCH関数の条件に指定できるのは文字列・数値の値のみです。
「Aだったら」
という条件指定→可「100だったら
」という条件指定→可「Aが含まれていたら」
という条件指定→不可「100以上だったら」
という条件指定→不可
EDATE
💡EDATEの基本的な書き方
EDATE(開始日, 数もしくは数値項目、文字列項目, 単位)
開始日から起算して、指定された数(単位)だけ前または後の日付に対応する日付を返します。
数:正の数を指定すると開始日より後の日付を返し、負の数を指定すると開始日より前の日付を返す
単位:'Y'=年、'M'=月、'D'=日
👉注意
・数値項目(少数)を参照する場合、自動で切り捨てで整数に変更されます
・文字列の整数を参照する場合、自動で数値に変換されます
IFS
💡IFSの基本的な書き方
IFS(条件1, 結果1, 条件2, 結果2, ..., 条件N, 結果N, 規定の結果)
指定した項目に入力されている条件に一致する条件(値1、値2、、)の結果(結果1、結果2、、)を返す
例:年齢から年代を算出する
IFS({プロフィール>年齢} < 20, '10代', {プロフィール>年齢} < 30, '20代', {プロフィール>年齢} < 40, '30代', {プロフィール>年齢} < 50, '40代', {プロフィール>年齢} < 60, '50代', {プロフィール>年齢} < 70, '60代', {プロフィール>年齢} < 80, '70代', '80代以上')
DATEVALUE
💡DATEVALUEの基本的な書き方
DATEVALUE('日付')
文字列を日付型に変換する。
例:創立記念日(1990/1/2)からの経過日数を算出する
DATEDIF(DATEVALUE('1990/1/2'), NOW(), 'D')
💡('')内の対応形式は以下です。
2006-1-2
2006-01-02
2006/1/2
2006/01/02
2006年1月2日
2006年01月02日
20060102
NUMBERVALUE
💡NUMBERVALUEの基本的な書き方
NUMBERVALUE({項目})
文字列の項目を数値に変換する。
数値計算
合計値の出し方
SUM({大項目>項目A}, {大項目>項目B}, {大項目>項目C})
項目A、項目B、項目Cの合計を算出する。
平均値の出し方
AVERAGE({大項目>項目A}, {大項目>項目B}, {大項目>項目C})
項目A、項目B、項目Cの平均を算出する。
最大値の出し方
MAX({大項目>項目A}, {大項目>項目B}, {大項目>項目C})
項目A、項目B、項目C間での最大値を返す。
最小値の出し方
MIN({大項目>項目A}, {大項目>項目B}, {大項目>項目C})
項目A、項目B、項目C間での最小値を返す。
四捨五入の出し方
ROUND({項目A}, 0)
項目Aに対して、指定した桁数で四捨五入をする。
例:桁数に関して、ROUND({項目A}, 0) 語尾の数値で指定する。
0のときは小数点第一位、3のときは小数点第4位、-2のときは10の位
切り上げの出し方
ROUNDUP({項目A}, 0)
項目Aに対して、指定した桁数で切り上げをする。
例:桁数に関して、ROUND({項目A}, 0) 語尾の数値で指定する。
0のときは小数点第一位、3のときは小数点第4位、-2のときは10の位
切り下げの出し方
ROUNDDOWN({項目A}, 0)
項目Aに対して、指定した桁数で切り捨てをする。
例:桁数に関して、ROUND({項目A}, 0) 語尾の数値で指定する。
0のときは小数点第一位、3のときは小数点第4位、-2のときは10の位
日付
現在の日時の出し方
NOW()
日付の期間の出し方
DATEDIF({大項目>開始日}, {大項目>終了日}, 単位)
日付項目の日付間の期間(年数、月数、日数)を算出する。
単位:'Y'=年、'M'=月、'D'=日
例:入社日から今日までの年数を算出する。
DATEDIF({入退社・雇用状況>入社日}, NOW(), 'Y')
計算結果タイプ:数値
単位:年
期間項目から開始日と終了日の算出方法
開始日:{期間項目の項目名}[0]
終了日:{期間項目の項目名}[1]
文字列
💡TEXTの基本的な書き方
TEXT({数値または日付}, 表示形式)
数値または日付を文字列に変換する。
- 数値
第1引数:数値を指定する
第2引数:フォーマットを指定する
" " : 埋めなし
"#" : 埋めなし
"0": 0埋め
"?" : スペース埋め
<表示形式例>TEXT(123, '') 123
例:入社日から今日までを「○年○ヶ月」と表示する。
TEXT(123.456, '') 123.456
TEXT(123, '####') 123
TEXT(123.456, '####.####') 123.4560
TEXT(123.456, '#.#') 123.4
TEXT(123, '0000') 0123
TEXT(123.456, '0000.0000') 0123.4560
TEXT(123.456, '0.0') 123.5
TEXT(123, '????') (半角スペース)123
TEXT(123.456, '????.????') (半角スペース)123.456(半角スペース)
TEXT(123.456, '?.?') 123.5
TEXT(123, '####.####') 123.0000
TEXT(123, '0000.0000') 0123.0000
TEXT(123, '????.????') (半角スペース)123(半角スペース✕5)
ISBLANK({入退社・雇用状況>入社日}) ? '' : TEXT(DATEDIF({入退社・雇用状況>入社日}, NOW(), 'Y'), '??') + '年' + TEXT(DATEDIF({入退社・雇用状況>入社日}, NOW(), 'M')%12, '??') + 'ヶ月'
計算結果タイプ:文字列
- 日付
第1引数:日付を指定する
第2引数:表示形式を指定する "YYYY年MM月DD日" "YYYY/MM/DD" など
<表示形式例>
TEXT(NOW(), 'YYYY/MM/DD') 2022/07/11
例:生年月日の1ヶ月後の日時 を算出し、YYYY年MM月DD日形式で表示する。
TEXT({入社日}, 'YYYY年MM月') 2022年04月
TEXT({退職日}, 'YYYY年') 2022年
TEXT({退職日}, 'MM月') 03月
TEXT({退職日}, 'DD日') 31日
「生年月日」に1995年10月11日が入力されている場合、1995年11月11日が表示される。
TEXT(EDATE({プロフィール>生年月日}, 1, "M"), "YYYY年MM月DD日")
計算結果タイプ:文字列
👉注意点
TEXT関数によって数値を変換する際に桁を指定する場合は、指定する桁の前の位で四捨五入が行われます。
例)100.9を変換する場合
- 整数部のみ指定(TEXT(100.9, '#')):101が返される
- そのまま変換(TEXT(100.9, '')):100.9が返される
桁を指定する場合でも四捨五入をさせたくない場合、切り下げ(ROUNDDOWN)関数などを合わせてご利用ください。
例)在籍月数からTEXT関数で「○年○月」の形で表示したい場合
TEXT(ROUNDDOWN(({在籍月数}/12), 0), '') + '年' + TEXT(MOD({在籍月数}, 12),'') + 'ヶ月'
設定できない計算式
・文字列同士の計算
例:✕「1年3ヶ月」+「1年5ヶ月」=「2年8ヶ月」
◯「15ヶ月」+「17ヶ月」=「32ヶ月」→変換→「2年8ヶ月」
よくある質問
Q.計算式項目を設定したが、メンバー詳細画面で表示されない
A.計算式項目を追加した後、必ずロール設定を行ってください。
ロール設定を行わないと、メンバー詳細画面で計算式項目を閲覧することはできません。
※ロール設定についての詳細はこちら