人事評価/カスタマイズシートの計算式設定方法
計算式の設定でできること
該当の項目に入力された値をもとに、計算結果を自動的に表示させることが可能です。
こちらに計算式の例をまとめていますのでご参照ください。
目次
・計算式の設定ができるメンバー
・設定方法
・設定できる計算式
・注意事項
└評価記入欄(評価記入用パーツ)に関する計算式
計算式の設定ができるメンバー
実施できるメンバー(HRBrain上でどの権限を持っていれば触れる機能か)
設定方法
1)[シートの編集]タブにて、計算式項目および計算に必要な項目を設置する
右側の[レイアウトできる項目]から項目を選択し設置する
2)[計算式設定]タブにて、計算式項目に計算式を設定する
①[未設定]を押下する
※計算式設定前の計算式項目には[未設定]と表示されます
②上部に表示される箇所に計算式を設定する
※使用したい項目を押下すると、計算式に項目が追加されます
例)[達成率]を算出するため、[([実績値]/[目標値])*100]という計算式を設定する
③計算式を設定したら、[適用]を押下する
計算式を適用すると、ステータスが[設定済]に変わります
プレビュー画面にて、計算式の挙動を確認できます
設定できる計算式
設定できる計算式は大きく分けて以下の3つです。
・四則演算
・比較演算子
・論理演算子
・三項演算子(条件分岐)
・関数
四則演算
- +(加算)
- -(減算)
- *(乗算)
- /(除算)
- %(剰余算)
例)目標値と実績値で達成率を算出したい
(項目1 / 項目2) * 100
▽計算式の設定イメージ
比較演算子
- == (equal)
- != (not equal)
- < (less than)
- > (greater than)
- <= (less than or equal to)
- >= (greater than or equal to)
例)グレード・等級ごとに表示する内容を変えたい
▽プレビュー画面のイメージ
▽プルダウン項目の設定イメージ
※プルダウンの項目を計算式に使用する場合は、選択肢名(選択肢のラベル)ではなく、裏側で指定している値である[選択肢の値指定]を指定します。
▽計算式の設定イメージ
項目1(等級)で1(J1)が選択された場合は'等級J1の内容’を返し、
項目1(等級)で2(J2)が選択された場合は'等級J2の内容’を返し、それ以外は空白を返す。
項目1 == 1 ? '等級J1' : (項目1) == 2 ? '等級J2の内容' : '')
論理演算子
- not (または !) :条件式ではない
- and (または &&) :条件式1かつ条件式2である
- or (または ||): 条件式1または条件式2である
例)重要度が'高' かつ 難易度が'高'の場合、10を返す
▽プレビュー画面のイメージ
▽プルダウン項目の設定イメージ
※プルダウンの項目を計算式に使用する場合は、選択肢名(選択肢のラベル)ではなく、裏側で指定している値である[選択肢の値指定]を指定します。
▽計算式の設定イメージ
項目1(重要度)で1.2(高) かつ 項目2(難易度)で1.2(高)が選択された場合は10を返し、それ以外は空白を返す。
((項目1 == 1.2) && (項目2 == 1.2) ? 10 :'')
三項演算子(条件分岐)
基本的な書き方
<条件式> ? <A> : <B>
条件式が正しいときはAを表示し、正しくないときはBを表示します。
例)◯点以上はS…といった評語換算をしたい
▽プレビュー画面のイメージ
▽計算式の設定イメージ
項目1(最終得点)で90点以上の場合は'S'、80〜89点の場合は'A'、70〜79点の場合は'B'、60〜69点の場合は'C'、50〜59点の場合は'D'、それ以下であれば'E'と返す。
項目1 >= 90 ? 'S' : (項目1 >= 80 ? 'A' : (項目1 >= 70 ? 'B' : (項目1 >= 60 ? 'C' : (項目1 >= 50 ? 'D' : 'E'))))
関数
SUM(合計値)
SUM(項目1,項目2,項目3)
項目1、項目2、項目3の合計を算出する。
▽計算式の設定イメージ
▽プレビュー画面のイメージ
AVERAGE(平均値)
AVERAGE(項目1,項目2,項目3)
項目1、項目2、項目3の平均を算出する。
▽計算式の設定イメージ
▽プレビュー画面のイメージ
ROUND(四捨五入)
ROUND(項目1, 1)
項目1に対して、四捨五入して指定した桁数にする
∟指定した桁数が1のときは小数点第一位、2のときは小数点第2位、0のときは1の位まで表示される
▽計算式の設定イメージ
▽プレビュー画面のイメージ
ROUNDUP(切り上げ)
ROUNDUP(項目1, 2)
項目1に対して、切り上げて指定した桁数にする
∟指定した桁数が1のときは小数点第一位、2のときは小数点第2位、0のときは1の位まで表示される
▽計算式の設定イメージ
▽プレビュー画面のイメージ
ROUNDDOWN(切り捨て)
ROUNDDOWN(項目1, 1)
項目1に対して、切り捨てて指定した桁数にする。
∟指定した桁数が1のときは小数点第一位、2のときは小数点第2位、0のときは1の位まで表示される
▽計算式の設定イメージ
▽プレビュー画面のイメージ
COUNT
COUNT(項目1,項目2)
指定した項目のうち、記入された数値項目の個数を数える。
▽計算式の設定イメージ
▽プレビュー画面のイメージ
ISBLANK
ISBLANK(項目1)
指定した項目が空白かどうかを判定する。
∟項目1が空白の場合はtrue,空白ではない場合はfalseと返す
▽計算式の設定イメージ
▽プレビュー画面のイメージ
-
空白の場合、trueを返す
-
空白ではない場合、falseと返す
注意事項
💡設定できる計算式の文字数上限:10000文字
(項目1)で9文字としてカウントされます。
8文字+桁数となるため、(項目10)は10文字、(項目100)は11文字としてカウントされます。
💡参照できる項目数の上限:100項目
( 項目1 >= 19)&&( 項目2 ==100) ? 'あああ': ( 項目1 >= 19)&&( 項目2 ==101) ? 'aaa'
評価記入欄(評価記入用パーツ)に関する計算式
評価記入欄内外の計算については、下記パターンによって仕様が異なります
パターン①:同じ評価者の記入欄内で計算する場合
パターン②:異なる評価段階の評価記入欄とまたいで計算する場合
パターン③:評価者記入欄内と評価者記入欄外で計算する場合
③-1:評価記入欄内の項目を使用し、評価記入欄外で計算結果を出す場合
③-2:評価記入欄外の項目を使用し、評価記入欄内で計算結果を出す場合
▼パターン①:同じ評価者の記入欄内で計算する場合
下記図の通り、一次評価者Aは一次評価者Aの結果が、一次評価者Bは一次評価者Bの結果が、それぞれ計算されます
例)計算式設定イメージ
・計算結果を算出させる項目:「加減点後得点」
・計算式に使用している項目:「評価点×ウェイト」、「加減点」
・計算式:SUM(①評価点×ウェイト,②評価点×ウェイト,③加減点)
▼パターン②:異なる評価段階の評価記入欄をまたいで計算する場合
下図の通り、一次評価者Aだけの値を扱うことはできず、一次評価者Bの評価も含む一次評価者全員分の値の集合値として計算されます。
👉注意点
・集合値として計算されるため、SUM、AVERAGEなどの関数と組み合わせる必要があります
四則演算を使う計算はできません
▼パターン③:評価者記入欄内と評価者記入欄外で計算する場合
③-1:評価記入欄内の項目を使用し、評価記入欄外で計算結果を出す場合
パターン②と同様に、各評価者全員分の値の集合値として計算されます
・計算結果を算出させる項目:「評価平均」
・計算式項目に参照している項目:各評価者の「加減点後得点」
・計算式:AVERAGE(①一次評価者の加減点後得点,②二次評価者の加減点後得点,最終評価者の加減点後得点)
👉注意点
・集合値として計算されるため、SUM、AVERAGEなどの関数と組み合わせる必要があります
四則演算を使う計算はできません
例)計算式設定イメージ
総合評価として、1次〜最終評価者までの平均を出す場合、各評価段階(①〜③)の平均値が計算される
③-2:評価記入欄外の項目を使用し、評価記入欄内で計算結果を出す場合
各評価者それぞれの計算結果が算出されます
・計算結果を算出させる項目:「評価点×ウェイト」
・計算式項目に参照している項目:「【期初記入】×ウェイト」
・計算式:①【期初記入】ウェイト * ③評価点 / 100
例)計算式設定イメージ